メンヘラゴリラのにっき

ポセマニュ子の承認欲求を満たすためのブログ

ゴリラの日常 ~蝶とせどりとトニック~

今晩は、今日の関西はすごく暑かったわ。
夕方、出先から帰ってきて汗びっしょりで、汗ふきシートで体を拭いたの。
その後、もう一度外出しなくちゃならなくって、シャワーなんて浴びてる暇がなかったのね。
頭が汗臭くないか心配だったの。そこで、SALAのヘアトニック振りかけてから家を出たわ。SALA独特の香りはするけどサッパリして良い感じ。ちょっと涼しくなれたわ。
ヘアトニック自体があんまり種類ないんだけど、このSALAのやつはヘッドが細くなってて、そのまま頭に振りかけやすいわ。
鬼女版に毒されているゴリラだから、基本花王の商品は避けてるのだけれど、他に使い勝手の良いトニックがないんだよなあ~。

 

 

 

 そういえば数か月前に、死んだ祖父さんの持ってた"世界の珍蝶図鑑"って本を、買い取りやっている有名なお店に400円ぐらいで売りつけたのよ。
それで最近、繁華街の路地裏にあるような古書専門店で、同じ本が1万とちょっとで売られてたわ。これがせどりってやつなのかしら。ちょっと損しちゃったわ。


 何年も前に死んだ祖父さんは蝶の蒐集家だった。馬鹿みたいに高い本(読めもしないのにドイツ語とかフランス語とかで書かれたやつ)とかも山ほど持ってたわ。
あとは切手と記念硬貨、カメラとかね。私の根暗さは確実にこの人の隔世遺伝だと思うわ。(でも何故かプレイボーイだった。葬式で近所の金券ショップのお姉さんが、静かにはらはら泣いてたからお察しよ。)
祖父さんが死んだあと、しばらくしてから近所の博物館の職員を名乗る人がやってきて、祖父さんのコレクションを寄贈してほしいと言って、全部持って行ってしまったわ。
私は祖父さんのコレクションが好きだったけど、祖母さんとお母さんは気味悪がって、早く処分したがっていた。(蝶は処分したけど、専門書は未だに処分したがらないのはなぜなのか)
でも後日その博物館に尋ねてみると、こちらから寄贈をお願いすることはしていません、と言われたことがある。
持って行った人は悪徳業者だったのかもしれない。
 古代ギリシアでは蝶は死者の魂とされていたらしい。
祖父さんが集め、展翅された魂は悪徳業者によって売り飛ばされて、また何処かの蒐集家の書斎にでも収められているのかもしれない。
魂の安置室だった祖父さんの部屋は、昼でも暗く、人を寄せ付けない空気を湛えたまま、未だに帰らない主人の魂を待ちわびている。(ような気がするわ)